2017年7月21日

永禄十年に信長が岐阜に入って今年で450年、この事実はもはや揺らぎませんが、まだまだ一部では永禄七年と思っている方もいらっしゃるようです。岐阜市は永禄十年と認定して今年、信長公450プロジェクトと銘打ち、様々な450周年記念事業を行っています。これまでの半年はなんとなく地味な展開でしたが、メインイベントがいよいよ始まりました。それが450年の時を越え映像でよみがえる信長公居館「信長公ギャラリー」です。
7月13日から始まりましたから、もう行かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、12日に事前取材できましたので、その時の写真でこの施設をご案内しましょう。

メディアコスモス。岐阜大学医学部等跡地なのでものすごく広い
まず場所は金華山の西側にあるぎふメディアコスモス(岐阜市司町40番地5)です。ここは「知の拠点」の役割を担う市立中央図書館、「絆の拠点」となる市民活動交流センター、多文化交流プラザ及び「文化の拠点」となる展示ギャラリー等からなる複合施設だそうです。二年前にできた巨大建造物で、最近流行りのスタバも入る小洒落た図書館という体の公共施設です。この中に「信長公ギャラリー」が作られています。

原寸よりちょっと大きい高橋信長

ブランコでなく画像が揺れます
大きな門をくぐって入ると、大河ドラマ「国盗り物語」に出演した当時の俳優・高橋英樹の信長(当時29歳)がお出迎え。精巧にできていて、まるで本物のようで、話しかけると答えてくれます。でもこれ、AIじゃなくて、実はオペレータがいるのですが。
この「信長公ゾーン」の展示で一通り知識を得たら、隣の部屋へ。そこには岐阜城を上空から見るCGのバーチャル空中ブランコがあります。輪投げやゴム火縄銃で軽く遊んだら、回廊ゾーンへ進みます。

回廊。挟土作品はこの日、撮影不可でした
大河ドラマ真田丸のタイトルバックですっかり有名になった高山市在住の左官職人挾土秀平氏が作った作品が並ぶ回廊を通って、映像シアター「おもてなし劇場」へ。
ここでは裃姿のMCに導かれて、CGで再現された信長居館を見学することができます。声は木下藤吉郎秀吉という設定。CGそのものは岐阜市教育委員会が2年かけて作った学術物で、それを借り出してエンターテイメント性を加え編集されたもの。よくできています。信長の館に招かれたルイス・フロイスのような気分になれますよ。最後に信長が登場しますがその姿は…

発掘調査から再現された見事なCGです

シアターを出ると濃姫ゾーンです。この時期、奥方と言われる人物がいたことは確かですが、それが濃姫かどうかは今ひとつ不明ですが、まあそこは岐阜市のイベントですから濃姫でないとまずいわけですね。その華やかな部屋がCGで再現されています。またコントローラーを使って進んだり、視点を変えたりできるのも楽しいところ。スクリーンの他にPCが二台あり、そちらでも見ることができます。

そして出口のショップでは、お土産にトートバッグやTシャツなどの会場限定信長グッズが購入できます。
ということで入場料はというと、これがなんと無料。信長公450プロジェクト推進課の小森康博課長は「無料にすることで何回も来てもらえるし、子どもたちも来やすい。当初は混むので並ばなければならないでしょうけど、無料ならまたいつでも来てもらえる」とのこと。ちなみに駐車場も2時間無料です。
ということでここは十分楽しめますよ。是非お出かけください。前期展示は9月24日まで、展示物が変わる後期は10月6日から12月17日までです。10時から18時まで、休みは会期中4日あるだけです。

会場のみで販売される限定グッズもあります