水野誠志朗

考察あれこれ

桶狭間の戦いに六角の援軍は来たのか

桶狭間の戦いに近江六角氏の援軍が来た「かも」と先日の『英雄たちの選択』でまたやってましたが、村井祐樹著『六角定頼』2019を読んで当時の状況を確認してみました。この頃六角氏当主の六角承禎は嫡男と揉めており、「美濃から亡命してきた土岐頼芸を抱...
日々思うこと

新説「桶狭間の戦い」

雑誌『歴史群像』で2019年に発表した、新解釈「桶狭間の戦い」の全文を掲載します。これはかぎや散人氏の元原稿を水野が構成して、さらに歴史群像編集部の校閲を経たものです。やや難解な部分は、おいおい解説を加えていきます。信長は本当に「正面攻撃」...
信長現地ツアー

初めてのクルマで来てもらう「新説・桶狭間の戦い現地ガイドツアー」をやりました

10月9日、初めて、自分のクルマで来るお客様をお迎えしてツアーをやってみました。お客様は、実はよく知っているお二人。ということで今回、テストツアーということになります。JR大高駅前。名古屋駅からは15分ほどです。今回はこの黒いミニバンで移動...
信長現地ツアー

自分のクルマで来てください! 若き信長・新説桶狭間の戦い現地ガイドツアーを始めます!!

私の著書で紹介した桶狭間の戦いの新説がいつになっても広まらないので、現地を見てもらって説明するガイド活動を地道に始めることにします。1コースあたり3時間で私・水野誠志朗が現地ガイドします。現地をまわれば新説を納得してもらえると思いますので。...
日々思うこと

「豊臣兄弟の生まれた頃の尾張」 10月からの鳴海中日文化センターの私の講座メニューです

歴史業界では、皆さんが来年の大河ドラマに向かって、いろいろ企画されているようです。そこで私も自分の講座を大河ドラマ仕様にして募集をしております。内容的には、実は25年度前期の続きで、『信長公記』陽明本・天理本の読み比べなんですけど、それをや...
日々思うこと

8月になると、秋にかけて歴史展示や講座がたくさん予定されていますね

今年もあちこちで歴史講座がいろいろ開催されるようです。東海地区で信長関連となりそうな情報をひとまずまとめてみました。● 8/8~10/13 岐阜市博物館特別展「岐阜城と織田信長―発掘成果から考える岐阜城の姿―」 ・8/31(日)講演会「織田...
日々思うこと

今年は長篠の戦い450年なんだ。桶狭間から15年が過ぎました

2025年8月23日に金山の日本特殊陶業市民会館で、高橋陽介氏による長篠合戦のお話があります。おそらくこれまでの通説とはちょっと異なる見解が出ると思われます。東海古城研究会のセミナーですが非会員も入れます。以下ご案内から。東海古城研究会 城...
考察あれこれ

『信長公記』首巻は概ね信用できる、とはとても思えない、と考え始めています

鳴海の中日文化センターでの2025年度前期講座では、『愛知県史資料編14』に掲載されている陽明本と天理本の『信長公記』首巻読み比べをベース史料として、『信長公記』首巻を今一度考え直すことをしています。首巻を最初から読んでいくと太田牛一はけっ...
信長現地ツアー

伊勢で食べた伊勢うどんと棊子麺

ぷよぷよ麺の伊勢うどん。先日、25年6月21、22日と伊勢に行ってきました。その詳細はいずれ書きたいとは思っていますが、なにせすごい情報量なので、整理して信長の時代に絞り込めたら、また書こうと思います。今回はフィスブックにも書いた、伊勢うど...
日々思うこと

これで定説は見事に否定されたなあ、と思った講演会 「定説」はいかに作られたかー関ヶ原本戦の布陣地の変遷を追うー

50億円を超える費用で整備された記念館 25年6月15日、関ヶ原古戦場記念館で行われた早稲田大学大学院生の小池絵千花女史(1996年生)による講演を聞いてきました(撮影NG)。関ヶ原合戦は専門外ですが、桶狭間と共通することが一つあってそこだ...
考察あれこれ

永井直勝の展示は素晴らしかった。豊田市博物館コレクション展示「織田信長象と長篠・長久手合戦屏風」と碧南市藤井達吉現代美術館「永井直勝没後四〇〇年 長田・永井一族」へ

信長のお姿を見られるのは25年6月15日までということで、一年前に建てられた豊田市博物館を学芸員ギャラリートークに合わせて訪問。2019年の6月には修復が終わった信長像が豊田市美術館で公開されており、その時も観に行っていますので、素晴らしい...
信長現地ツアー

信秀の敗走ルートを歩いてみました

岐阜駅前の「黄金の」信長像の後ろ姿 鳴海中日文化センターの講座「父信秀が負け、信長が勝った岐阜の痕跡を歩く」として25年6月7日、井ノ口(岐阜市)を歩いてきました。信秀が天文十三年(一五四四)に美濃へ攻め入ったことは事実ですが、自らの領土野...
各年の出来事

新解釈「桶狭間の戦い」 『歴史群像』2019年10月号掲載  文=かぎや散人(歴史研究家)  構成=水野誠志朗

2019年に、雑誌『歴史群像』で発表した、新解釈「桶狭間の戦い」の全文を掲載します。これはかぎや散人氏の原稿を水野が構成して、さらに歴史群像編集部の校閲を経たものです。やや難解な部分は、おいおい解説を加えていきます。第一回 研究史と通説信長...
日々思うこと

お知らせ「リンク切れを修正しました」

中日新聞Webの「達人に訊け」というコーナーで10年以上書いてきた記事をこちらのブログへ移したのですが、中日新聞のサイト閉鎖に伴って、多くの画像がリンク切れになっていました。気がついて、ローカル保存してあった画像をアップし直したのでけっこう...
信長現地ツアー

信秀の痕跡を探って、信長元服の古渡城址界隈を歩く

東別院の中にある古渡城址碑25年5月10日に鳴海中日文化センターの講座として「信秀の痕跡を探って、信長元服の古渡城址界隈を歩く」と題して、地下鉄東別院駅から金山駅までを歩きました。織田信長の父である信秀は、天文7年(1538)年に那古野今川...