2014年5月1日
今年も桶狭間の戦いの時期となりました。今回は美濃攻めの話はお休みして、桶狭間でのお祭りの話です。
永禄3年5月19日、新暦では1560年6月12日に行われた織田信長と今川義元の直接対決。敵の大将首を取ってしまったという戦国時代でもまれなこの合戦、これまでもずっと書いてきましたので、その謎に関してはこの連載のバックナンバーをご覧いただくとして、今年も地元桶狭間では古戦場祭りが開催されますので、それをご紹介しましょう。といってもこのまつりは別々の日に、二会場で開催されます。

まずは5月18日(日曜日)の万燈会桶狭間古戦場まつり、こちらは名古屋市緑区桶狭間北にある古戦場公園と、その南の大池・長福寺を中心として行われます。
義元が討ち取られた場所という古戦場公園の広場では10時からの慰霊式のあと、史跡めぐりツアーや、太鼓や踊りといったイベント、そして武将キャラサミット、甲冑に身を固めた愛知戦国武将隊のパレードと、一日楽しめる催しが用意されます。
また15時から義元の首実検が行われた長福寺では地元の古老郷土史家梶田渡さんの講演がありますが、これは歴史好きなら必聴の講演です。
さらに暗くなってからは大池のまわりに3500本のろうそくを立てて死者を弔う万燈会も行われ、一日たっぷり楽しめる催しとなっています。臨時駐車場は大池の南にある神明社となっています。問い合わせは052-622-2954。

さて実際の戦闘日に近い6月7日、8日には豊明市桶狭間古戦場まつりが開催されます。7日は供養祭がメインで、様々な催し物は8日の日曜日で、こちらは桶狭間古戦場伝説地一帯とされる豊明市に属するエリアで行われます。
メイン会場は名鉄本線中京競馬場駅徒歩3分の高徳院(愛知県豊明市栄町南舘3-2)で、9時スタート。古戦場伝説地をめぐる観光ボランティアガイド、様々な演芸、武者行列、そして火縄銃が火を噴く合戦再現劇(15時20分から)もあります。
また少し離れた場所にある沓掛城址(義元が軍議を開いたとされる城)では午前9時から火縄銃の発砲が行われます。問い合わせは0562-92-8312。
桶狭間の戦いのあった一帯は、今現在、名古屋市と豊明市に行政が別れてしまっているため、このように別れて古戦場まつりが開催されるのがちょっと残念な気もします。でも逆に言えば二度楽しめるのでうれしいかも。信長好きならこの二つのお祭り、ぜひおでかけください。もちろん私の本をお読みになってからですとより楽しめると思います。