2017年3月16日

NHKの「井伊直虎」ではあまりにあっけなく描かれていた桶狭間合戦ですが、この合戦だけでホントは大河ドラマが作れるのですけどね。で、それを知ってもらうためにもまず最初にもう一度私の講座のご紹介を。
4月から毎月第二土曜、午後三時半から名鉄鳴海駅前の鳴海中日文化センターで「『桶狭間合戦』の真相に迫る!」という6回講座を始めます。天理本信長公記を元に、合戦の謎解きを参加者の皆さんと議論しながら進める講座で、初回は天理本の特殊な記載について、二回目は三河物語その他を読む、三回目は場所に関しての検証、四回目は攻撃の諸説を検討、五回目は真相の検討、最終回は義元の進軍ルートを実際に現地で進んでみたいと思っています。参加ご希望の方は0120-538-763へお問い合わせください。
さて、名古屋市が進める「信長攻路~桶狭間の戦い 人生大逆転街道~『桶狭間の戦い』で若き信長が駆けた道を観光ルート化! 名古屋の誇る観光街道を皆で盛り上げてまいりましょう!」という河村市長肝いり企画ですが、いよいよロゴデザインが決まりました。
これに合わせて、桶狭間の戦いの場所へアクセスがしやすくなるよう、この4月から大高駅、名鉄鳴海駅、名鉄有松駅、そして桶狭間寺前を走る市バス路線が新設されることが決まりました。
新路線は土日祝の9時から16時台に8往復するというもの。つまり、大高城、鳴海城、そして桶狭間古戦場をぐるっと巡る足がついに確保されたということなのです。
休日に運行されるということで、観光客対応であることは間違いないところ。これまで全国からの観光客が桶狭間古戦場へ移動することはとても大変でした。まして、桶狭間から大高城へ行くことはムリでした。しかしこれで、その気になれば1日でどこへでも移動できるのです。しかもバス停周辺の観光施設案内パンフレットも作られ、配布されるとのこと。

例えば新幹線で名古屋駅に着いたら、JRで大高駅へ。大高城、鷲津砦、丸根砦を徒歩で回って、バスで名鉄鳴海駅へ鳴海城、善照寺砦、中島砦と徒歩で回って、鳴海駅からバスで桶狭間へ。桶狭間古戦場界隈を徒歩で回って、名鉄有松駅へ帰るということが1日でできるようになります。ドニチエコ切符を使えば600円で乗り放題です。
この実現には桶狭間地区からの要望が大きかったようです。その桶狭間の古戦場保存会では今年から「桶狭間塾」という桶狭間の戦いをテーマとした講座を始めました。2月5日に第一回目の講座があり、予想を遥かに超える80人の参加者があって、副会長の梶野幸男さんが「戦いの概要」を講演。来年2月まで座学のほか、史跡巡りツアーを含めて、あと7回の講座が予定されています。次回は4月20日です。お問合わせは桶狭間古戦場保存会 info@okehazama.net へ。

もうひとつ、信長攻路とスマホの位置情報ゲーム「Ingress」がコラボしたというお話もあります。
スマホ用の位置情報ゲームIngressは一言で言うと高度なポケモンGO。世界中で人気のゲームです。ストーリーがあり、対戦もできるという、特殊な世界観を持ったゲームで、30代、40代に愛好者が多いとのこと。このゲームの世界感を表現した世界で一台の専用バス「NL-PRIME」が3月1日から名古屋で運行されており、これと信長攻路がコラボしています。
信長攻路をIngressをしながらこのバスで巡るツアーが用意され、参加すると漫画「いくさの子」仕様のオリジナルBIOカードが2種類のうち1枚プレゼントされます。「ポータル」を探す「18連街歩きミッション」があり、発着地は「名古屋城」と「有松駅」。その他、飲食店でゲットできる特典などもありますが、これはまあ、ゲームやっている人でないと説明してもわかりにくいので、興味ある方は主催するWILLER TRAVELへお問い合わせください。

名古屋城で名古屋おもてなし武将隊と専用バス「NL-PRIME」のツーショット

バスの中は窓が閉じられており、宇宙船に乗っているような雰囲気

スマホの案内画面はこうなります